蒲田の隠れ家、MAISON OLINA。扉の向こうに広がる、至福のフレンチ。
皆さん、こんにちは。
今日は、いつもの津軽を少し離れて、東京・蒲田で出会った、とっておきの一軒をご紹介させてください。
「蒲田で、こんな素敵なお店に出会えるなんて。」
思わずそうつぶやいてしまったのが、MAISON OLINA(メゾンオリナ)です。
実はこのお店、令和8年4月に蒲田で新たにオープンしたばかり。でも、ただの新店ではないんです。もともとは東麻布の富麗華の裏にあったお店で、移転を重ねながら、ついにこの蒲田の地に落ち着かれたのだそうです。
そしてまず、何より印象的なのが、その外観。

一見すると、「えっ、入り口はどこ?」と戸惑ってしまうような、不思議で遊び心のある佇まい。初めて訪れる人なら、きっと一度は立ち止まってしまうはずです。実際、この日もお店の前で行ったり来たりしながら、入り口を探している方の姿を見かけました。無理もありません。だって、本当に壁にしか見えないのですから(笑)。
でも、その“戸惑い”こそが、このお店との最初の楽しい出会いでした。
正解は、その壁のように見える部分を左にスライドさせること。すると、奥からガラスのドアが現れて、ようやく店内へと足を踏み入れることができます。

たったそれだけのことなのに、まるで秘密の場所に招かれたような気持ちになって、入る前からもう心が躍ってしまうのです。
この独特の世界観を生み出しているのは、蒲田一帯の街づくりでも知られるソシオミュゼ・デザイン株式会社さんの企画とのこと。なるほど、と深くうなずいてしまいました。この意外性と遊び心は、まさに“らしさ”そのものです。
店名の「OLINA」は、シェフのオリヴィエ・ガルシアさんと、パートナーの菜都子さん、お二人のお名前から名付けられたそうです。
そして驚くことに、このお店は基本的にお二人だけで営まれています。
お料理はもちろん、店内のデザインや装飾、お酒、チーズにいたるまで、すべてがお二人の美意識とこだわりで選び抜かれたもの。どこを見ても、妥協のない丁寧な空気が流れていて、「好きなものを、ちゃんと好きと言える人たちがつくった空間なんだな」と感じました。
そういうお店って、入った瞬間になんとなくわかるものですよね。
そして、お料理。
オリヴィエさんが培ってこられた伝統的なフレンチの技法が、お皿の上ではとても自由で、意外性のある一皿へと姿を変えていきます。きちんとフレンチなのに、どこか軽やかで、食べる人の心を「おっ」と動かしてくれる。そんな楽しさがあるのです。

中でも、この日いただいたヒラメのセロリソースには、本当に驚かされました。
ヒラメにセロリ。文字だけ見ると少し意外な組み合わせですよね。でも、ひと口いただいた瞬間、その意外性は「驚き」から「感動」に変わりました。ヒラメの繊細なおいしさに、セロリの香りと個性が寄り添って、きれいにひとつの味になっているんです。
ただ珍しいだけではなく、ちゃんと美味しい。
しかも、「どうしてこんなふうに合わせようと思ったのだろう」と、その発想そのものに惹かれてしまう。
こういう一皿に出会えると、お店の記憶って一気に深くなりますよね。
蒲田という街には、どこか親しみやすくて、人の温度を感じる魅力があります。でもその一方で、こんなにも洗練されていて、しかも遊び心まで忘れないレストランに出会えるなんて、正直とても意外でした。
津軽の山の景色とはまったく違う世界。けれど、目の前のものに丁寧に向き合い、自分たちの「これがいい」を大切にしているところには、どこか通じるものを感じます。
こだわりがあって、誠実で、ちょっと楽しい。
そんな空気をまとったこのお店は、きっと訪れた人の記憶に残るはずです。
東京にいらっしゃる機会があれば、ぜひ一度足を運んでみてください。
入り口を探すところから、すでにこのお店の物語は始まっています。
MAISON OLINA(メゾンオリナ)
東京都大田区蒲田5-28-13
投稿者プロフィール

- 青森県五所川原市相内で生まれ育ちました。大学進学を機に東京に出て、今は相内と東京を行き来しながら、仕事と子育てに追われる毎日を送っています。相内の自然や人のあたたかさ、東京の華やかで刺激的な世界、そのどちらも大好きです。そんな私だからこそできる「津軽の恵み」の届け方があると思い、このプロジェクトを立ち上げました。どうぞよろしくお願いします。
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