富麗華25周年と溢れる花々を見て
東麻布の富麗華が25周年(同時に中国飯店50周年)を迎えたそうです。
先日そんなことは何も知らずに久しぶりにお昼ごはんを食べに訪れたのですが、店内に一歩足を踏み入れた瞬間、思わず息をのみました。入口から奥へと、色とりどりの花、花、花。とても一階だけでは飾りきれず、個室フロアにまで並んでいるのです。華やかさを通り越して、まるで花に囲まれた小さな美術館に迷い込んだようでした。

花の送り主の立札を眺めると、麻生太郎元総理、岸田文雄元総理をはじめ、芸能界や財界のビッグネームばかり。普段ニュースやテレビでしか見ない人たちの名前がずらりと並び、「ここはただの中華屋さんじゃないんだ」と実感しました。

でも正直にいうと、私はこれまで富麗華をそんな大げさな場所だとは思っていませんでした。なぜなら、子どもが一の橋公園で水遊びをした帰りに、ふらりと立ち寄れた中華屋さんだからです。ランチなら価格も驚くほど高いわけではなく、親しみやすい料理も楽しめる普通の中華料理屋さんです。1階席であれば、子連れでも嫌な顔をされることはなく、むしろ温かく迎えてもらえました。
だから、有名人が通う高級中華という話を聞いても、どこかピンと来なかったのです。確かに、店の内装は格式があり、個室は夜の会食で使う人には特別な舞台かもしれません。でも、私にとっては公園の斜向かいにある“ちゃんとした中華屋さん”。その感覚は抜けません。
けれど、今回の25周年の花々に囲まれてみると、富麗華の持つ二つの顔が一気に重なって見えました。子どもと気軽に訪れる日常の延長の顔と、政財界や芸能界が集う非日常の社交場としての顔。その両方が存在しているからこそ、25年という年月を多くの人に愛されながら歩んでこられたのだろうと、胸が熱くなりました。
ふと思い出すのは、SMAPのメンバーがジャニー喜多川さんと食事をした店として週刊誌に載っていたこと。当時は「えっ、あのメンツで中華屋さんの丸いテーブルをクルクル回したの?」と想像していたのですが、今なら納得です。あれほどの大物たちが集まる場所でありながら、正面の間口はけっこう狭い。そんなアンバランスなところこそ、この店の魅力なのだと思います。
今回のお花の光景は、ただ豪華な装飾というだけでなく、富麗華がこれまで積み重ねてきた時間と人の縁を象徴していました。花々の間を歩きながら、「これからもこの街に、こんな特別な中華屋さんがあることを大事にしたい」と、しみじみ感じました。
私にとって富麗華は、やっぱり一の橋公園帰りに寄れる中華屋さんであり、同時に有名人が集う華やかな舞台でもある。その二つの顔を同時に感じられる唯一無二の存在です。25周年、本当におめでとうございます。そしてこれから先も、日常と非日常の境界を軽やかに越えながら、多くの人に愛され続けていくのでしょう。
投稿者プロフィール

- 青森県五所川原市相内で生まれ育ちました。大学進学を機に東京に出て、今は相内と東京を行き来しながら、仕事と子育てに追われる毎日を送っています。相内の自然や人のあたたかさ、東京の華やかで刺激的な世界、そのどちらも大好きです。そんな私だからこそできる「津軽の恵み」の届け方があると思い、このプロジェクトを立ち上げました。どうぞよろしくお願いします。
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