けやき坂のジャンジョルジュでランチョン
先週は久しぶりに時間が取れたので、六本木のジャンジョルジュでランチをしてきました。……と言っても、実はそんなに久しぶりでもなくて、実はこのお店、よく利用している“行きつけ”のレストランなんです。というのも、私たち「津軽いろ葉」の運営主体である合同会社山田の親会社が、ここ六本木にあるため、仕事のついでに立ち寄れる距離感。時間に余裕のある日は2階のテーブル席でゆっくりすることもあるのですが、たいていは1階のカウンター席にスッと座って、ささっとランチをいただいています。
ジャンジョルジュは、ニューヨークでミシュランの星を獲得している名店。その日本店として六本木に構えるこのお店も、さすがのクオリティと美意識にあふれています。空間のしつらえから、お料理のプレゼンテーションまで、本当に隅々まで美しい。お料理はどれも繊細で奥行きのある味わいで、さっとランチをとるつもりが、つい時間を忘れてしまいそうになります。
中でも私が毎回のようにオーダーしてしまうのが、「スクランブルエッグキャビア」。ふわっふわに仕上げられたスクランブルエッグの上に、贅沢にあしらわれたキャビア。やわらかな塩気と濃厚な卵の風味が絶妙で、一口食べるたびに幸せな気持ちになります。シンプルなのに、ここまで印象的な味に仕上げる技術とセンスには毎回うなってしまいます。
ただ、このお店の魅力は料理だけではありません。実は私がここをこんなに気に入っている一番の理由は——スタッフのYUKIKOさんの存在です。
ジャンジョルジュのスタッフの方々は皆さんとても丁寧で洗練されたサービスをしてくださいますが、その中でもYUKIKOさんはちょっと特別。飾らず自然体で、ふとした言葉の選び方や、目線のやさしさに、いつも心がほぐされるんです。
短時間で済ませるつもりのランチが、YUKIKOさんの一言で気持ちが和らぎ、「もう少しゆっくりしていこうかな」という気持ちに変わることもしばしば。肩肘張らずに食事ができるって、実はとても贅沢なことなんだなと、最近あらためて感じています。
若いころは、「上質なサービス=キリッとした所作や完璧な立ち振る舞い」だと思っていた時期もありました。ですが、いろんなお店で食事をするうちに、本当に印象に残る接客というのは、もっと人間的で、あたたかいものなのだと気づくようになりました。
YUKIKOさんの接客は、まさに“1周回ってエレガント”。控えめで自然体だけど、心がほっとする存在感。いまでは、ジャンジョルジュでのランチは、彼女に会える時間を楽しみにしている自分がいます。
そんなわけで、今日も仕事の合間の短いランチタイムが、癒しのひとときになりました。お料理に舌鼓を打ちながら、ふと自然や季節のことを思い出したり、自分のペースを取り戻したりする時間。これからもこういう瞬間を大切にしていきたいと思います。
YUKIKOさん、今日も本当にありがとうございました。また近いうちに、ふらっと寄らせていただきますね。
投稿者プロフィール

- 青森県五所川原市相内で生まれ育ちました。大学進学を機に東京に出て、今は相内と東京を行き来しながら、仕事と子育てに追われる毎日を送っています。相内の自然や人のあたたかさ、東京の華やかで刺激的な世界、そのどちらも大好きです。そんな私だからこそできる「津軽の恵み」の届け方があると思い、このプロジェクトを立ち上げました。どうぞよろしくお願いします。
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