行者にんにく、春の香りをお届けします
津軽にも、ようやく春の光が差し込み始めました。朝の空気がやわらかくなり、土の匂いが漂い出すこの時季、いよいよ「行者にんにく」の出荷が始まりました。
行者にんにくは、古くから修験道の行者たちが山中で体力を養うために食していたとされる山菜。強い香りと、にんにくに似た刺激的な風味が特徴で、「春の山の精」とも呼ばれるほどです。その滋養の豊かさから、現代でも春の山菜の中でも特に人気があり、プロの料理人の間でも評価の高い食材のひとつです。
津軽いろ葉では、五所川原市相内の山あいで自然に近い環境を活かし、行者にんにくを丁寧に観察しています。雪解けを待ち、まだ朝露の残る早朝に一株ずつ手摘みし、鮮度と香りを最大限に保った状態で選別・梱包しています。収穫から出荷までの時間を極力短くすることで、葉先の張り、茎のシャキッとした食感、そして特有の力強い香りをそのままお届けできるのです。
料亭やレストランでの使い方は実に多彩です。細かく刻んで醤油漬けにするだけで、前菜にふさわしい香り高い小鉢に。肉や魚との相性も抜群で、炒め物やソテーの付け合わせとして添えれば、香味が料理全体の輪郭を引き立て、春の訪れを皿の上で表現することができます。クセはありながらも上品な香りのため、コース料理のアクセントにも最適です。
今の時期しか味わえない行者にんにくは、まさに“旬”の一皿にふさわしい素材。毎年、出荷期間はごく短く、数量も限られております。すでに複数の料亭様からご予約をいただいており、ご希望の方はどうぞお早めにご連絡ください。
「津軽の息吹を、ひと皿に。」
この春、津軽いろ葉の行者にんにくが、料理に新しい香りと力を吹き込みます。
投稿者プロフィール

- 代々受け継いだこの山を、幼い頃から当たり前のように手入れしてきました。木々を伐採したり、下草を刈ったり、時には獣害と戦ったり… 。今では、山が私を労ってくれるように、毎年豊かに実り、木々も力強く成長してくれるのが本当に嬉しいです。この山の恵みである山菜や木の実、葉っぱを都会の人々に届け、少しでも山の素晴らしさを感じてもらえたら幸いです。これからもこの山と共に、自然の恵みを大切に守り、皆様のもとへお届けしていきます。
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