スイカの親蔓と子蔓の秘密 ― カボチャとの違いにびっくり!

家庭菜園をしていると、「あれ、作物ごとに育て方ってこんなに違うの?」と驚かされる瞬間がよくあります。最近、私が衝撃を受けたのはスイカの蔓の扱い方。これまで私は、カボチャと同じように「親蔓を残す」のが基本だと思い込んで育てていたのですが、調べてみたらスイカはまったく逆で、「親蔓は切って、子蔓を1〜2本仕立てる」のが王道だと知ったのです。

スイカ

知らなかった私は、せっせと親蔓を育て、そこにしっかり実も付いていました。ところが、「その実、親蔓の実なんです」と聞いて、またまたびっくり。親蔓を残してそのまま収穫に期待するか、それとも思い切って親蔓を切り、子蔓からやり直すか……。どちらを選ぶかはなかなか悩ましいところです。

ではなぜ、スイカは親蔓を切るのが基本なのでしょうか。実はスイカは、親蔓よりも子蔓のほうが花つき・実つきが安定していて、果実の品質も良くなるといわれています。親蔓の実は形がいびつになりやすかったり、甘みが乗りにくかったりするため、あえて切り捨ててしまうのです。少しもったいないようですが、結果的にはこの方が「大きくて甘いスイカ」が採れる確率が高まります。

一方で、カボチャは親蔓を大事にし、そこからどんどん孫蔓を出して広がっていきます。しかもカボチャは蔓の途中から根を下ろして養分を補えるので、多少株元が弱っても復活可能。これに対してスイカは、蔓の途中から根を出さないため、一度株元が弱ってしまうと立て直しがききません。だからこそ、スイカを育てるときはリスク分散のために「複数株を植える」のがおすすめなのです。

こうして比べてみると、同じウリ科の植物でも、育て方のセオリーが全然違うのが面白いですね。カボチャの「親を大事にする」スタイルに対して、スイカは「子に託す」スタイル。植物の生き方そのものに個性が表れているようで、ちょっと哲学的な気分にすらなります。

さて、我が家のスイカ。親蔓に実が付いた状態をどうするか……まだ結論は出ていません。とりあえずその実に望みを懸けつつ、子蔓も育ててみようかと画策中です。失敗も成功もすべて経験。これが家庭菜園の醍醐味ですよね。

夏の風物詩・スイカ。スーパーに並ぶ立派な果実の裏側には、こうした細やかな栽培技術や工夫があるのだと知ると、ひと玉のありがたみがぐっと増して感じられます。今年は、自分で育てたスイカで夏を迎えられるか……結果はまたご報告しますね。

投稿者プロフィール

Koharun
Koharun
青森県五所川原市相内で生まれ育ちました。大学進学を機に東京に出て、今は相内と東京を行き来しながら、仕事と子育てに追われる毎日を送っています。相内の自然や人のあたたかさ、東京の華やかで刺激的な世界、そのどちらも大好きです。そんな私だからこそできる「津軽の恵み」の届け方があると思い、このプロジェクトを立ち上げました。どうぞよろしくお願いします。